便秘の恐怖から下剤服用で体を壊していた例

2024年09月02日 20:36
カテゴリ: 鍼灸治療症例

女性 初診時86歳
便秘でひどい腹痛を起こし、その恐怖から病院処方の下剤を毎日服用、水様便でも服用していた。
頚椎手術で右半身強直。

腹部張満感、下剤服用で水様便、疲労感、排便後は倒れこむことも多い

水様便でも下剤を服用しているのは体の体力を低下させる。

まずは、下剤を毎日服用することの影響を説明し、主治医へ相談するように勧める。

鍼灸は、体力をつけるための経穴に鍼、腹部の経穴に温灸をする。

その後、下剤は減らし、無理に出そうとせず、苦しくなったら服用するようにした。

週2~3回、お腹(脾胃)と腰(腎)を強くする鍼灸を続け、季節の変わり目に起こる変調にはその都度、身体に合わせた施術を行う。

1年後、便は週に2~3回、体力も回復してきて、たまに体調を崩すも長引くことなく落ち着いている。


この方は、食事や生活の養生の提案を素直に受け取ってくださり、体調を崩すと長引いていたものが、立て直す力が速くなってきております。


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